禁煙外来 Medical

タバコがやめられない原因は、 “ニコチンの作用(ニコチン依存症)”と“喫煙習慣”の二つです。

決してあなたの意志が弱いから、禁煙できないわけではありません。 喫煙は病気です。専門医の適な指導で治療すれば多くの場合禁煙することができます。

禁煙の薬には飲む・貼る・かむの3タイプがあります。

その中で飲むタイプ:ニコチンを含まない飲み薬のご紹介をします。
1日1回から開始し、飲み始めの1週間で徐々に服用量を増やします。
飲み始めてから8日目に禁煙を開始します。
自然にタバコを吸わなくなった場合は、8日目を待たずに禁煙に入ります。
通常12週間服薬を継続します。
禁煙の成功率は約80%といわれています。

長所= 一定の要件を満たすと健康保険が適用される。飲むだけなので簡単。ニコチンを含まない。
肌の弱い人でも使用できる。接客などの職種や歯や顎の問題でガムをかめない人でも使用できる。

健康保険等で受けられる禁煙治療

2006年より禁煙治療に健康保険が適用され、患者さんの負担も軽くなりました。禁煙治療を建康保険で受けるには一定の要件があり、1回目の診察で医師が確認します。用件を満たさない場合でも、自由診療で禁煙治療を受けることができます。

  • 1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上、例えば、25歳から1日15本喫煙している45歳の人なら、
     15×20=300であり、対象となります。
  • 1か月以内に禁煙したいと思っている
  • ニコチン依存症を判定するテスト(TDS)で5点以上。
  • 医師から受けた禁煙治療の説明内容に納得された時は、文書で同意します。

以上の4つの条件を満たせば保険で禁煙治療が受けられます。

ニコチン依存症を判定するテスト(TDS) ご自分でチェックしてみましょう。

「はい」を1点、「いいえ」を0点、質問に該当しない場合は0点として計算し、5点以上を
タバコ依存症である可能性が高いと診断します。

自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか?
禁煙や本数を減らそうと試みてできなかったことがありましたか?
禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコが欲しくて欲しくてたまらなくなることがありましたか?
禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか?(イライラ、神経質、落ち着か ない、集中しにくい、憂うつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手の震え、食欲または体重増加
④で伺った症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか?
重い病気にかかった時に、タバコは良くないと分かっているのに吸うことがありましたか?
タバコの為に自分に健康問題が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか?
タバコの為に自分に精神的問題が起きていると分かっていても吸うことがありましたか?
自分はタバコに依存していると感じることがありましたか?
タバコが吸えないような仕事や付き合いを避けることが何度かありましたか?